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2018年5月29日
トウガラシ栽培から加工まで~国産品種を手間掛けて~
「坂本農園のトウガラシしか食べられないと言われると嬉しいです」と話すのは、宇陀市の坂本豊さん。「やまと紅」、「辛八房」、「黄金蕃椒」の3品種のトウガラシ20㌃を栽培する傍ら、加工品の製造販売まで行っている。
坂本さんはダイレクトメールの発送代行業を営んでいたが、辛い食べ物が好きだったことを機に、トウガラシの栽培を始めて就農したという。栽培するトウガラシは全て国産の品種で鷹の爪よりも辛く、外国産の品種と比較すると酸味が少なく、辛いだけでなく旨みが強いことが特徴。
トウガラシの作付け時に、圃場に鉄筋を打ち込み、フラワーネットを張って苗が倒れないように工夫を凝らす。収穫したトウガラシは洗浄し、45時間程度乾燥機にかけ、粉砕作業を行った後に冷凍庫へ保存し、瓶に詰めて随時出荷作業を行っている。
「栽培する圃場が中山間地域であることから、霜によって苗が枯れたこともあり、雑草処理に手間もかかりますね」と苦労を振り返る。
トウガラシは「辛八房」や「黄」、「柚子ごしょう」など全10種の商品を加工販売しており、京都にある唐辛子専門店やカナダにあるチョコレート店など販売先は多岐にわたる。また、関西圏で催されるイベントにも多数出店している。
今後について、「新たなイベントへの出店を行い、坂本農園のトウガラシを多くの方に食べていただきたいです。また、坂本農園を継いでくれる後継者を育成していきたいですね」と意欲的に話す。
▽坂本農園=ホームページ http://togarashi.shop.pro.jp/