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2016年10月19日
ブドウ農家~対面販売に力を入れていきたい~
大和郡山市 中野 敦司さん
「木の誘引や新たな品種の栽培を考えることにやりがいを感じます」と話すのは、大和郡山市の中野敦司さん。実家で農業を営む両親と共にブドウ、キウイの栽培を手掛けている。
中野さんは大学を卒業後、家業を継ぐために2016年4月から就農し、巨峰やピオーネ、安芸クイーンなど5品種のブドウ75アール、キウイ6アールを栽培する。
大学生時代は工学部に所属していたので伯父の営む金属材料関連会社に興味があったが、将来は家業を守っていきたいと感じていたので就農することを決意した。
近年では多くの農家が種のないブドウをメーンに栽培しているが、歯ごたえがあり糖度を高く維持するため種のある巨峰をメーンに栽培する。
栽培したブドウはドライアイスと一緒にタッパ等に入れると実に炭酸が含まれて美味しく食べられるという。
「今年から種のないピオーネの栽培を始めましたが、天候や気温に左右され、1回目のジベレリン処理の適期がずれて房の形が悪くなりました」と苦労を振り返る。
近年はアライグマによる獣害も発生しているため檻も設置している。
出荷先は主にJAならけんだが、自宅の倉庫に直売所を設置していて、7月下旬から9月上旬頃まで1パック350g入り450円、化粧箱は1㎏入り1,500円で販売。
直売所では、なるべく消費者のニーズに応えるため計り売りも行っており、ギフトに使用される方にはのし紙を付属するなどのサービスも行う。
紫玉、サマーブラックなど7月中旬頃に出荷できる新たな品種の栽培も計画し、中元等に使っていただける方など顧客層を広げる予定だ。
今後について、「出荷先を直売所にシフトさせ、対面販売に力を入れたいです。また、直売所のホームページを作成してブドウを紹介していきたいですね」と意欲的に話す。
お問い合わせ先 誠果園中野 TEL:0743-53-5150
とっておきフォトグラフィ
「何度も足を運んでブドウを買いに来てくれることが嬉しいです」と中野さん