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2016年9月21日
農業振興活動~遊休農地を解消して新たな担い手を見つけたい~
葛城市農業委員会
「葛城市農業委員会(堀川雅由会長、委員26人)」では、遊休農地解消活動事業の一環として、農業委員が市内の遊休農地をモデル農地として有効活用し、多品目の農作物栽培を手掛ける。堀川会長は「全員が同じ目的を持って取り組むことが成功につながります」と話す。
遊休農地の解消活動は2009年から取り組んでいる。農業委員が各地区の問題箇所と判断される農地の現地調査を実施。遊休地と認められる農地を全て地図に記載していく。その中から地域の農家をはじめ、多くの人の目に留まる遊休農地20~30㌃を毎年選定。もち米やパパイア、サトイモなど約6品目を作付ける。
堀川会長は「農業委員自らが農家の手本となり、安全・安心な農作物の栽培を支援する農業振興活動の一環です」と活動の目的を説明する。
普段は4班に分かれて作業するが、繁忙期には全委員で行い、作付けから収穫まで一連の作業に取り組む。水路が構築されていない農地では、近くにある水路から配水パイプを通して水源を確保する。給水作業は当番制を敷く。6月下旬~9月中旬にほぼ毎日2人ずつ割り当て、水管理を行う。
「もち米を栽培する時は水が必要不可欠なので、周囲にある農地との農業用水の利用調整には気を付けています」と堀川会長は話す。
収穫した作物は毎年11月に開催する「ゆめフェスタin葛城」において安価で販売し、試食コーナーも置く。今年は11月3日にオープンする「道の駅かつらぎ」へも出品予定だ。
今後について「遊休農地を解消し、新たな担い手を見つけることが最重要となります。老若男女問わず農業に興味を持ってもらえるよう遊休農地の解消に取り組んでいきたいですね」と堀川会長は前を向く。
とっておきフォトグラフィ
モデル農地で作業する農業委員たち