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2016年8月10日
大和トウキ栽培~消費者と気軽に交流できるような場所を提供していきたい~
五條市 益田 吉仁さん
「消費者の方と直接会話して自分の取り組んでいる栽培方法をご理解いただきたいです」と話すのは、五條市の益田吉仁さん。地域にある資源を活用してカキやキャベツ、水稲などのほか、大和トウキの栽培に力を入れている。
益田さんは茨城県にある農業の専門学校を卒業後、22歳に就農してカキ4.5、キャベツ3.5ヘクタール、水稲2ヘクタール、タマネギ1ヘクタール、赤シソ40アール、大和トウキ20アールの栽培を手掛けている。
小学校の頃からトラクターなどの機械作業を手伝っていて、将来は農業に携わった仕事に就きたいと感じ、就農することを決意した。
栽培する作物は牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥といった地域の資源を活用し、さらに循環型農業の一環として玄米から取り除かれたヌカを製品化した「米の精」という有機質100%の肥料も使用している。
「農業は天候に左右されて収量が減少するほか、イノシシやシカ、カラスの被害が多発しているので電気柵等で鳥獣害対策を実施しているが管理とコスト面で厳しい状況です」と苦労を話す。
近年は大和トウキの栽培に力を入れていて、地域の特産品として確立していくために種を残し、栽培面積を拡大する予定だ。
また、栽培したカキを使ったカキチップの製造を福島県の業者へ委託しており「始めて2年目ですが、売れ行きも良いので力を入れていきたいです」と益田さん。
出荷先は主にならコープで、消費者と会話する機会も多くあるのでアンケートを実施している。
消費者からは「美味しかったので今後も購入したい」といった声もあるが、「味は抜群に美味しいが、もう少し形が綺麗であるとより良くなる」といったご意見がいただけると励みになるという。
今後について「法人化して面積を拡大し、五條地域で農業を始めるきっかけを与えられる農家になり、消費者と気軽に交流できるような場所を提供していきたいです」と意欲的に話す。
とっておきフォトグラフィ
「作物の栽培にご協力いただけてファンが増えることが嬉しいです」と益田さん