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2016年7月15日
水稲栽培~次世代の農家を育成していきたい~
宇陀市 辻本 博司・博文さん
「家族揃って病気もなく農業を営めてきたことがうれしいです」と話すのは、宇陀市の辻本博司さん。コシヒカリやヒトメボレなど5品種、酒米でアキツホと五百万石の2品種を栽培している。
博司さんは食品関連会社を退職後、双子の兄である博文さんと一緒に水稲8.6ヘクタール栽培している。
博文さんが農業大学校を卒業後に就農し、両親と一緒に農作業に励む姿を見て家業の農業を守りたいと感じたことで就農を決意。
辻本兄弟は機械作業に力を入れていて、調整作業時にはカメムシなどの害虫による被害で変色した米粒を選別する色彩選別機を導入。更に、はさがけに近い状態で乾燥する遠赤外線乾燥機も導入している。
また、株間を27~30㎝、畝間を30㎝程度に広げて苗代などの低コスト化を図り、風通しを良くして病害虫の防除にも効果が期待されている疎植栽培を取り入れている。
農機具が故障した際、修理は委託せず博文さんが行っているが、「新品の田植え機を横転させてしまい、修理ができなかったこともありました」と苦労を振り返る。
消費者からは「辻本さんが栽培したお米は胴が太く、ツヤがあってとても良質で美味しくいただいています」と好評を得ている。
今後について「今以上に農機具や苗作りの知識を豊富にし、次世代の農家を育成していきたいです」と意欲的に話す辻本兄弟だ。
とっておきフォトグラフィ
「米作りは機械作業がメーンとなるので、取扱いに気をつけています」と辻本兄弟