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2015年8月27日
大和野菜~黒滝白きゅうりを広めていきたい~
黒滝村 玉置 一裕さん
「苗から栽培してきゅうりが収穫できると、達成感があります」と話すのは、黒滝村の玉置一裕さん。昨年度新たに奈良の伝統野菜に認定された黒滝白きゅうりの栽培を手掛ける。
玉置さんは、奈良県が管轄するふるさと復興協力隊の一員として、黒滝村役場で集落支援員を務める樋口源一さんと一緒に大和野菜の黒滝白きゅうり10㌃を栽培している。
江戸時代から栽培されていたと伝えられる黒滝白きゅうりは、一般のきゅうりと比較すると青臭さがなく水分を多く含むため、昔から「ひね漬け」に加工して親しまれてきたという。
ひね漬けは醤油と土しょうがをかけて食べるのが一般的で、ほかにも現在試作中の昆布とかえりちりめん、鷹の爪を用いた佃煮も試食会で出品した時には食感がシャキッとしていて食べやすいと好評だ。
出荷先は株式会社黒滝森物語村で、黒滝白きゅうりをひね漬けに加工しており、道の駅「吉野路黒滝」で1袋280円(税込み)で販売されている。
「黒滝白きゅうりは漬け物をメーンに加工しているので、高齢者の方をターゲットにしていますが、若年層の方に向けた商品も開発中です」玉置さん。
今後について「村の方に黒滝白きゅうりを一緒に栽培してもらい、村全体を盛り上げていきたいです。また、ホームページを開設して全国的に認知してもらいたいです」と2人は意気込む。
黒滝村役場企画政策課の阪口稔一係長は「村の特産品である黒滝白きゅうりを活かし、村の産業として6次産業化を図り、村全体で取り組んで広めていきたいです」と話す。
とっておきフォトグラフィ
「日頃からきゅうりの変化には気をつけています」と玉置さん(右)と樋口さん