ホーム > 農業共済新聞 > イチゴ栽培~一人でも多くの方に農業へ興味を持ってもらいたい~

ここから本文です。

2017年9月20日

イチゴ栽培~一人でも多くの方に農業へ興味を持ってもらいたい~

奈良市 岩井 章人さん

「目標を設定して作業の効率化を図り、楽しんで農業に励んでいます」と話すのは、奈良市の岩井章人さん。両親と一緒に水稲とイチゴを栽培する傍ら、新規就農を志す農家を受け入れ、農作業の指導を行っている。

岩井さんは水稲2.5ヘクタールのほか、古都華、章姫、かおりのの三品種のイチゴ35アールを栽培している。また、新規就農を志す2名の農家を研修生として受け入れてきた。

今年は近い将来に就農するためにアルバイトに来ていた農業者を2月より新たに研修生として受け入れることとなった。

研修生は農業に携わった経験がない方も多く、「研修生がこなせる作業内容は限られているので一緒に付いて指導することも多いです。覚えるスピードも人それぞれで、実際に研修に来るまで人柄もわからないので不安もあります」と受け入れる難しさを話す。

研修内容として、苗植えや苗の整理、熱消毒など年間通しての作業工程全てを実習として実施し、就農時に困らないようビニールハウスの設置等も研修の一環としている。

研修者の就農時には農地の確保の補助も行っていて、「可能であれば私が農業をしている地域内で就農して一人前になり、農業をやってよかったと感じてもらえると嬉しいですね」と笑顔で話す。

以前研修に来ていた農家へイチゴの栽培技術やビニールハウスの設置方法などを相談することもあり、今では良き相談相手となって良い関係を築けているという。

いずれは今の研修生も農業経営を行っていくので、「農業者として一人前になってもらい、切磋琢磨出来る仲間として共に農の道を歩んでいきたいですね」と岩井さん。

妻の岩井実保さんは、「今後とも研修生の指導に力を入れて若手農家を増やし、一人でも多くの方に農業へ興味を持ってもらえたら嬉しいですね」と期待を寄せる。

とっておきフォトグラフィ

「日頃手の回らない農作業も研修生のおかげでこなせるので助かります」と岩井さん

戻る

Copyright © NOSAI NARA All Rights Reserved.