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2015年6月17日
千筋水菜~ホウレンソウと共に千筋水菜の栽培面積を拡大したい~
宇陀郡曽爾村 奥西 章夫さん・大向 正憲さん
「一から栽培して良質な作物を収穫できたときは嬉しいです」と話すのは、宇陀郡曽爾村の奥西章夫さん。奈良県の大和伝統野菜に指定されている「千筋水菜」の栽培を曽爾村ほうれん草部会員の大向正憲さんらと手掛ける。
奥西さんは32名の部会員が所属する曽爾村ほうれん草部会の部会長を務める。
ホウレンソウを栽培していたが、連作障害を防止するため2000年4月から同じ圃場で千筋水菜の栽培を始めた。
千筋水菜は一般的に生食用として販売されていて、歯ごたえがシャキッとしてサラダや漬け物に適している。また、収穫後から早くて1日で売り場へ並ぶため、他の野菜よりも鮮度が高いことも特徴。
「調理も簡単に出来るので、若い人たちにも千筋水菜の美味しさを伝えたいので食べてもらいたいです」と話す奥西さん。
千筋水菜は年間およそ5作で周年栽培できるので安定出荷できる。夏季(5月~9月)は3週間程度、冬季(10月~4月)は2か月程度の定植から収穫までの作業時間を要する。
収穫した千筋水菜は全てJAならけんへ出荷しており、部会全体で昨年は346,630袋を出荷する。
「日頃より土壌分析を行い、不足している栄養分を補う作業をしています」と大向さんは栽培管理を徹底する。
今後について「千筋水菜の生産量を増やしたいが、部会員の高齢化が進み生産量も減少していることが現状なので、新たな担い手を育成し、栽培面積を拡大したいです」と2人は意欲的に話す。
とっておきフォトグラフィ
大向さんが栽培する千筋水菜の圃場