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2018年3月13日

大和韃靼そば~韃靼そばで奈良県の活性化を図っていきたい~

橿原市 増田 善紀さん

「品質向上のために、収量を増やすように心掛けています」と話すのは、橿原市の増田善紀さん。大和物産館株式会社の代表取締役を務める傍ら、韃靼ソバと小麦の栽培を行い、加工品の製造・販売まで行っている。

増田さんは、地域の活性化を図ると同時に耕作放棄地の解消を行うため、韃靼そば2.8㌶、小麦2.8㌶の栽培を始め5年目になり、大和韃靼そばと大和韃靼そば茶を販売して奈良の特産品化を図る。

栽培する韃靼ソバは北海道農業研究センターと種苗契約し、全国で4件目と希少だ。

大和韃靼そばは普通そばと比較するとルチンの含量が約120倍であり、韃靼ソバの加工時にもルチンの残存量が8~9割となるため、本来の韃靼そばと違って苦みやえぐみが非常に少ない。茹でると中華麺のような黄色を帯びることが特徴。大和韃靼そば茶は香ばしい香り、黄色いお茶になることが特徴で「目で見えるルチン」と呼んでいる。

韃靼ソバの栽培は奈良県初であり「栽培するための情報収集や栽培技術を習得するまでに時間がかかりました」と当時の苦労を振り返る。

また、圃場の確保を行う際に耕作放棄地の解消に貢献するために当初は瓦礫等のゴミの撤去作業を行ったという。

栽培する韃靼そばは雨に弱く、水害で枯れてしまったこともあったので、溝を掘って水路を確保することや天候を見極めて作業を行うことや、播種時の覆土を浅めに調整するなど工夫を凝らす。

主に橿原市にある「総本舗 増田屋」で販売し、同市にある「ナビプラザ」や葛城市にある「道の駅かつらぎ」、奈良市にある「HEX HIVE」でも出荷販売している。

今後について「大和韃靼そばを栽培する担い手を集い、韃靼そばの協議会を立ち上げたいです。また、韃靼そばを使った料理を振舞える飲食店の立ち上げと同時に韃靼そばを使った加工品をご当地の土産として販売し、奈良県の更なる活性化を図っていきたいですね」と意欲的に話す。

とっておきフォトグラフィ

大和韃靼そば(半生)は120㌘2食入972円(税込)
大和韃靼そば茶は300㌘入り2,160円(税込)
70㌘入り594円(税込)

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