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2015年3月18日

大和いも~大和いもの担い手を育成していきたい~

御所市 辻井 義治さん

「若者たちに認知度が低いので、もっとお手軽に大和いもを食べてもらいたいです」と話すのは、JA大和いも部会(所属15人)で部会長を務める、御所市の辻井義治さん。奈良県の大和伝統野菜に認定されている「大和いも」の栽培を手掛ける。

辻井さんはJA大和いも部会から勧められたことをきっかけに、平成11年4月から大和いも20アールを栽培している。

大和いもは奈良時代(760年)から栽培されている作物で「長芋よりも粘り気があり、腸を整える効果があるので便秘などが改善されます」と特徴を話す。

定植は4月下旬から行われて11月上旬になると収穫され、「定植時に畝間1メートル50センチ、株間40センチを測り、水はけがよくてすぐ水やりできる場所で栽培しています」と工夫を凝らす。

栽培した大和いもは主にJAならけんへ出荷している。年間出荷量はおよそ1トンで形状が良いものでは1個700円程度で販売しているという。

「年に1度除草剤を散布しているが、雑草が生えてくるので更なる対策を練らなければなりません」と苦労を話す辻井さん。

「掘り起こした時、綺麗な丸い形状の大和いもが栽培できた時は嬉しいです」と笑顔を見せる。

肥料は大和いも専用の「大和有機」を使用しており、1度だけ種いもの時に10分間農薬に漬けているだけの減農薬栽培を徹底している。

また、種いもは10分の1(5~7グラム)に切り分けて定植し、ゴルフボール程度の大きさに成長させてから改めて定植すると、通常の1.5倍の大きさの大和いもが収穫できるという。

今後について、「奈良の伝統野菜の一つである大和いもを守っていきたいので、担い手を育成していきたいです」と意気込む。

とっておきフォトグラフィ

「良品質な大和いもを収穫できるとやりがいを感じます」と辻井さん

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