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2015年2月18日
特産加工品~完熟紫とうがらしを使ったコンニャクを特産品に~
宇陀郡曽爾村 山浦 康二さん
「新たな加工品を考えていると楽しくてやりがいを感じます」と話すのは、宇陀郡曽爾村の山浦康二さん。
自ら栽培した完熟紫とうがらしを煉り込んだコンニャクを試作しており、6次産業への参入を図っている。
山浦さんはサラノバレタス10アール、紫とうがらし3アールを栽培している。紫とうがらしの知名度を上げるために、栽培した完熟紫とうがらしをコンニャク芋に煉り込み「丹心」と名付けたコンニャクを曽爾村の特産加工品にするため試作している。
コンニャクの加工には和玉という3年間かけて12cm~13cmに育つ種類のコンニャク芋を使用しており、「歯ごたえが良く、他のコンニャク芋と比較すると味がしっかり染み込むので美味しいです」と特徴を話す。
原材料となる紫とうがらしは、安全・安心を考慮して減農薬栽培しており、広葉樹の堆肥及び有機質肥料を使用している。
現在は加工品としてコンニャクのみ試作しており、「加工品の販路と野菜の販路は違うため、新たな出荷先を開拓しなければなりません」と苦労話をする山浦さん。
「試作したコンニャクをレストランなどへ商品提案した時、形状や柔らかさ、色合いを変えてほしいなどの要望を言っていただけると嬉しいです」と笑顔で話す。
栽培した紫とうがらしとサラノバレタスは奈良ロイヤルホテルやアンテナショップ「奈良のうまいものプラザ」などへ出荷しており、コンニャクについては「飲食店の彩り食材として使用してもらえる高級志向な店舗を開拓していきたいです」と山浦さん。
今後について「加工施設を建設して法人化し、販路拡大していきたいです。また、作物を栽培する担い手を育成していきたいです」と意欲的に話す。
とっておきフォトグラフィ
こんにゃく「丹心」には辛みやクセがなく、綺麗な紅色とほのかな甘みが特長です」と山浦さん