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2015年1月28日

加工品製造~直売所を運営して加工品を販売したい~

天理市 岡本 弘子さん

「加工品を作り、お客さんの要望に応えられた時にやりがいを感じます」と話すのは、天理市和爾町の岡本弘子さん。栽培したさまざまな農作物を使った、加工品の製造を幅広く手掛けている。

岡本さんは、水稲80アール、イチゴ8アール、トマト4アール、軟弱野菜10アールなどを栽培する傍ら、加工品も製造する。祖母を支えるために17年前から農業を始め、姑の後継ぎとして加工品の製造を始めた。

製造している加工品は梅干しやジャム、漬け物などおよそ8種類と幅広く、東京など郵送で取り寄せる遠方の消費者もいるという。

岡本さんが製造するジャムは糖度を47度と低めに調整しており、添加物も一切使用していないので親しみやすい。また、自ら栽培した農作物を加工しているため、安全・安心であるところが魅力。

日頃は夫婦2人で農作物の栽培から加工を行っているが、繁忙期にはラッキョウの掃除などの軽作業を行うパートおよそ5人を雇用している。

出荷先は主に直売所やアンテナショップ、スーパーマーケットで、年間でジャム360瓶、梅干し240kg、紅ショウガ50kgなど出荷している。

衛生面に一番気をつけているという岡本さんは「漬け物を漬けた時に柔らかくなり、売り物にならないこともあります」と苦労もあるが、「お客さんに感謝のお手紙をいただき、直接美味しいと言ってもらえるととても嬉しいです」と笑顔で話す。

加工品には採れたての新鮮な農作物を使用して水分を維持している。ジャムに加工する際には、砂糖を3回にわけて注入するなどの工夫を凝らす。

今後について「加工品の生産量を増やし、佃煮などの惣菜を作っていきたいです。また、ホームページを作成して直売所を運営したいです」と意欲を見せる。

とっておきフォトグラフィ

「若い人たちに親しんでもらえる加工品を作りたいです」と岡本さん

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