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2025年2月20日
特産ナス品質を追求~そうめん、ジャム、ジェラート…創意工夫の加工品次々~
広陵町 老舗農家乾 古川 敏之 さん
真知 さん
広陵町で「老舗農家乾」を営む古川敏之さん、真知さん夫妻はナスを30㌃(うちハウス5棟20㌃、「あのみのり2号」、白ナス、「ゼブラナス」)栽培していて、ジェラートやジャムなどの加工品も手がける。
古川さん夫妻は2021年に就農した。「広陵町の特産品であるナスを守りたい。ナスのおいしさをもっと知ってほしい」「一人で頑張る父に、少しでも楽をさせてあげたい」との思いからだったという。
「虫や病気が出ていないか日々観察し、早期発見に努めている。量より質を重視し、高品質のナスを生産するため県内外のナス農家を訪れ、学んだことを生かしている」と話す古川さん夫妻。
土壌の状態や堆肥・水の量などに気を使い、天敵を導入することで化学農薬の使用を控えている。
「お客さんに『ナスは老舗農家乾でしか買わない』と言ってもらったり、『おいしい』と褒めてもらえたりすると自信につながる」と話す敏之さん。栽培したナスは県内の直売所などに出荷し、インターネット販売も行っている。
一方、一般社団法人奈良県調理師連合会から「ナスを使った特産品ができないか」との提案があり、共同で、ナスそうめん、ナスジャムなどの加工品を次々と開発してきた。
昨年は新商品の「なすじぇらーと」の販売を開始した。「このジェラートは、多くの人の協力のもと、時間をかけてできたため、待ち望む声が多かった。まほろばキッチンに出すほか個人販売している」古川さん夫妻は話す。「インターネット販売も検討している。ご当地ジェラートになって、ふるさと納税の返礼品になればうれしい」と笑顔で話す真知さんだ。
「自慢のナスを多くの人に味わってほしい」と古川さん夫妻
なすじぇらーと