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2024年9月11日

幅広い補償が魅力

天理市・松田果樹園+ 松田 崇史さん、庸子さん

「リピーターが増えると励みになり、やりがいへとつながる」と松田夫妻

 「自然災害以外に、売り上げの減少でも補償される補償の広さが魅力」と話すのは天理市の松田崇史さん、庸子さん夫妻。
 崇史さんは代々続く農業を2016年に父から受け継ぎ、柿やハッサク、キウイフルーツなどを栽培。百貨店やレストランへの出荷に加え、インターネット販売も手がける。また、県内加工業者へ委託し、ジャムやジェラートなどへの加工も行う。
 果樹共済に加入していたため、収入保険の制度開始時にNOSAI職員や農家組合からの案内を受け、2019年に加入した。
 新型コロナウイルス感染症の流行により、レストランなどの取引先からの注文が減少し、在庫を抱えるようになったという。また、若者を中心にもっと果物を手に取ってもらいたいという思いもあり、ジャムとジェラートの販売を始めた。
 「果物のおいしさを知ってもらいたいので、ジェラートには果物を50%以上、果肉もふんだんに使っている。安心して食べてもらえるよう、合成着色料や香料は使っていない」と話す庸子さん。
 コロナ禍の巣ごもり需要により、インターネット販売で加工品を手に取ってもらうことが増え、収入低下による補てんを受けることはなかったが「保険に加入するのとしないのでは安心感が違うので、加入した方がいいと思う」と未加入者へアドバイスを送る。
 「自然環境・温暖化などさまざまな問題はありますが、将来的にかんきつ類の栽培面積を増やし、また加工品を自社で製造できれば」と崇史さんは意欲を見せる。

▽経営規模=柿183㌃、かんきつ類25㌃、キウイフルーツ10㌃

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