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2024年6月26日
～地域の農業を守る～ 古代米の米粉商品 次々
明日香村地域振興公社
一般財団法人明日香村地域振興公社は、耕作放棄地の解消、景観維持の一環として古代米や野菜などを栽培・加工する。収穫物や加工品は、県外のアンテナショップや、公社が運営する直売所とオンラインショップで販売していて、６次産業化にも力を入れる。
同公社の西野慎一さんは「明日香村は耕地面積が狭く、収穫量で競うのは難しいが、古墳や遺跡などの歴史的遺産が多く、棚田が連なる美しい風景も大事な資産なので、特徴を生かして今後も守り続けていきたい。特産品を使った加工品を毎年開発し、多くの人に喜んでほしい」と笑顔を見せる。
これまでにフリーズドライ加工したイチゴやタチバナのあめを開発し、次に米粉の需要を開拓するため、古代米などの加工にも着手した。
古代米も均一に製粉できる小型の米粉製粉機
製粉機でなめらかさアップ
古代米は、普通の米と同じように臼で製粉すると色や粒の大きさが均一にならないなどの問題があった。同公社では製粉機の導入を考え、食品製造機械をテーマにした展示会で原料同士を衝突させて粉にする小型の製粉機を見かけ導入することに。約１年かけて米の衛生面の管理や製粉時の米の水分量の調整を行い、加工品の原料にできる米粉の製造に成功した。
「お米のお菓子」を手に西野さん。 直売所「明日香夢の市」などで販売
２年前からは米粉好適米「ミズホチカラ」の栽培に着手し、機械の有効活用につなげているという。
「米粉をで作るせんべいはもろく、サクサクした食感で食べやすい。ロールケーキはモチモチとしていて、いちご味とみかん味の２種類開発した」と西野さんは話す。
今後について「古代米３種類を米粉にして混ぜたホットケーキミックスも開発していて、本年度は米粉１００％の麺や唐揚げ粉を開発したい」と意気込む。
