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2023年8月8日
~自然の脅威に万全の備えを~
奈良市・乾 有良さん
私の住まいと共済部長として担当する四つの地区では、JR奈良駅周辺開発事業で住宅などの建設が進み、水田や畑が激減しています。
私が耕作する地区も、新駅や京奈和自動車道のインターチェンジが造られ、さらに開発が進む予定です。地域の水田が減るのはさみしいですが、時代の流れといえばそれまでです。
わが国で数少ない、自給できる米は物価の優等生だと思いますし、開発などで保水力の高い水田が減ると、水害などの心配もしなければなりません。
生産者は毎年、天候不順などに細心の注意を払って作業をしていますが、なにぶん自然には勝てません。
最近では、奈良公園からシカが来るようになり、畑作農家の方が被害を受け、柵を設置されました。このようなときに備えて、掛金も手頃な農業保険は有効です。
また地域では、小学生へ田植え体験などを指導しており、私も参加しています。
後継者不足などさまざまな問題がありますが、今後もできるだけ自分の作った米を食べられるよう、体調に留意しながら続けていきたいと思います。
▽奈良県農業共済組合北部支所▽共済部長歴9年▽担当戸数19戸▽水稲40㌃