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2023年6月14日
~パイプハウスを自作、補強万全に~
天理市 村山ファーム 村山宏 さん
「農業共済制度に加入して、安定した経営を続けることが一番」と話すのは、天理市で村山ファームを営む村山宏さん。サラリーマンを退職後に就農して16年目で、イチゴと水稲を栽培する。
園芸施設共済に加入したきっかけは、過去に大雪で育苗ハウスが全壊したこと。今年1月は10年に1度といわれた寒波の影響で、全国各地で記録的な大雪が降った。「幸いにも被害はなかったが、加入する必要性を改めて認識させられた」と振り返る。
村山さんは自分でパイプハウスを建設することで、設置経費の削減に努めている。また、「パイプ径を31・8㍉にしてハウスの強度を上げた。施設の補強で掛金の割引措置(15%)となり、経費の削減につながった」と園芸施設共済の魅力を話す。
「近年の異常気象で、いつ天災が起こるか分からない。多くの方に園芸施設共済に加入して、災害に備えてほしい」と未加入者へアドバイスを送る。
土耕のイチゴは毎年、約50㌢の畝を立てている。これは、実が大きくなっても、地面に付かないようにするため。さらに、イチゴに酸素を行き渡らせる効果を狙っているという。
今後について、「安心が一番。これからも引き続き園芸施設共済に加入していきたい。そして、安心して息子に経営を引き継げるよう頑張っていきたい」と意欲的な村山さんだ。
▽イチゴ(ハウス5棟35・5㌃)、水稲(162・4㌃)