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2022年10月18日

~加工品に夢広がる~アイスクリームに手応え

大和郡山市 NOBORU chan FARM 中村 昇 さん

一つ一つ丁寧に作業する中村さん

 「みんなで丹精こめて育てたイチゴをたくさんの方に食べてもらいたい」と話すのは大和郡山市で「NOBORU chan FARM」を経営する中村昇さん。ハウス8棟35㌃の高設施設でイチゴ「古都華」「かおり野」の2品種を年間約17㌧生産している。

 中村さんは「新しいことに挑戦し、安定した仕事に就きたい」と思い、奈良市内のイチゴ農家で研修を受けたあと、2019年に就農。現在は従業員9人と一緒に栽培している。

 適期収穫を確実に行い、「箱詰めなどの作業に追われないよう、従業員全員で力を合わせて作業しています」と中村さんは話す。

 イチゴは「産直市場よってって橿原店」のほか、自社の直売所で販売。また、SNS(交流サイト)などを通じて全国発送も行っている。

 今年から加工品にも挑戦。8月には、市内にある洋菓子店「銀河工場」と共同で、素材を生かしたアイスクリーム「古都華愛す(480円、税込み)」を開発、販売している。

「素材そのままの味が味わえる」と古都華愛す

 銀河工場では近隣の牧場で生産されるノンホモ牛乳を使ってバニラアイスクリームを製造。そのアイスと、中村さんが栽培した古都華を組み合わせて古都華愛すを完成させた。

 イチゴの果肉の酸味とバニラの優しい甘みが味わえるように2層に分かれている。「おかげさまで第1弾は完売です。今後、増量していきたい」と中村さん。

「従業員みんなで試行錯誤しながら時間をかけて作りあげました。満足いくアイスクリームができました」と話す。

 今後について、「自分たちで食品加工についての知識や技能を築きあげたい。そして自社オリジナルの加工品を開発していきたい」と中村さんは意気込む。

「満足できるアイスクリームができた」と古都華愛すを手に中村さん

 

 

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