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2022年8月16日

~父から受け継いだブランド卵~万全の管理で

五條市 さかもと養鶏株式会社 阪本 未優さん 雅さん

「本当に生みたいのは人と人とのつながり」と白鳳卵を手に未優さん㊧と雅さん

 五條市にある「さかもと養鶏株式会社」の社長を務める阪本未優さんは、姉の雅さんと一緒に「おいしい卵は、健康な鶏から」をモットーに、自社ブランド「白鳳卵」の生産・販売を行っている。

 

  餌、換気、水、体重 チェック欠かさず 』

 

 同社は1964年に阪本さん姉妹の祖父が創業し、父が引き継いだ。しかし父が2015年に死去。阪本さん姉妹は「女性でも経営のできる養鶏場」を目指すため16年に法人化した。現在1万4点羽を飼育し、年間約250㌧の白鳳卵を生産している。

 白鳳卵は父が生み出した。「臭みがなく、コクと甘みがたっぷり」とPRする。黄身を箸でつまんでも全く割れず、卵の殻を割っても中の薄皮が簡単に破れないというところも自慢だ。16年の奈良県鶏卵品評会で最優秀賞を受賞している。

「おススメは卵かけご飯。自社で販売している『柿たま醤油』をかけて」と白鳳卵を手に

 腸が丈夫で健康な鶏を育てるために重点を置いているのが、餌、換気、水、体重の四つを厳しくチェックすることだ。

 ウインドウレス鶏舎を取り入れて、衛生面や明るさ・湿度・温度といった管理面を独自の方法で見える化し、毎年の対策を考えるようにデータ管理している。

 餌は、抗生物質を含まず栄養価を考慮した22種類の飼料を取り入れている。中でも、国内でしか作られていない「チキンミール」を約3%使用。「卵特有の生臭さが無い」という。

 「体重を測定して、体調管理をチェックしています」と未優さん。年4回2千羽ずつ入れる際、その中から日齢に沿って雌100羽を毎週、計700羽の体重を測る。

 徹底して管理された白鳳卵の集卵、洗浄、サイズ分けは機械で一括して行うが、汚れのチェックやパッキングは一つずつ手作業で実施。自社の直売所や県内の道の駅などで販売する。

 「これからも守り継いでいきたいです。そして、五條市を盛り上げて、たくさんの方が訪れるようになってくれれば」と話す。

鶏舎のすぐ横に設置した直売所「みゆうとみやびの卵屋さん」では、自社産の卵のほかに、さまざまな加工品も並ぶ

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