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2022年5月31日
~園芸施設共済は安定経営の要~加入して経営に安心感
曽爾村 田合 利文 さん
「今まで補償対象とならなかった被害も対象になるため、安心して栽培ができる」と話す曽爾村の田合利文さん。
1996年に就農した田合さんは、台風や降雪による被害が頻繁に発生するため、当初から園芸施設共済に加入している。2020年9月からは小損害不填補特約を付加し、補償を充実させた。
「昨年2~3月の突風でビニールが飛んだときも補償してもらえた」と田合さんは、いつ何が起こるか分からない自然災害も補償する制度に満足し、「加入して安定した経営を」と加入の重要性を強調する。
新設したダブルアーチハウスは、筋交い効果がある専用金具を設置し、風害・雪害に備えた。「アーチ骨組みのピッチを広くすることができるため、採光性がアップするし、設置コストを下げることができた」
田合さんは県認証「大和野菜」の一つ「大和寒熟ほうれん草」を栽培し、1~2月に出荷する。冬の寒さにあてることで、慣行のホウレンソウが糖度7%であるのに対し、糖度10%以上になる。「買ってくれた人が『一度食べたら、ほかのが食べられなくなる』という声をたくさんかけてくれる」と田合さん。
「栽培技術をさらに磨き、今まで以上においしいホウレンソウを届けたい」と話す。
▽経営規模=ハウス18棟30㌃(ホウレンソウ)、水稲10・9㌃