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2019年11月13日
~希少な大和いも 後世に残すため~
御所市 辻井 義治 さん
「良い『大和いも』ができたときはうれしい」と話す御所市の辻井義治さんは水稲3.5㌶栽培する傍ら、大和いも15㌃栽培している。「大和の伝統野菜」の一つである大和いもは濃厚で粘りが強く、食物繊維やタンパク質が豊富なのが特徴だ。
土質を選び、乾燥を嫌う大和いもは栽培が難しいとされている。「形が変形しやすく、形が悪いのは出荷できない」と辻井さんは話す。
味は変わらないが出荷できない大和いもを有効活用しようと取り組みを始めた。
昨年、大和いも生産農家約10軒が大和いも約300㌔を提供して、大和いもの焼酎「みかけによらず」が完成した。芋の見た目と違い、キレのあるすっきりした味わいに仕上がったという。
今後について「一人でも多く、大和いもの魅力を知ってもらいたい。そして、多くの方に栽培してもらって、希少な大和いもを後世に残したい」と辻井さんは話す。