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2019年8月9日
~小ギク新品種「春日の星」育成 盆時期に安定して開花~
奈良県農業研究開発センター 辻本 直樹 さん
奈良県農業研究開発センターは、盆時期に安定して開花する小ギク品種「春日の星」を育成した。
近年、春から夏にかけて気温が高い年が多く、小ギクの開花時期が不安定になり、需要期である盆時期に安定出荷が難しくなってきたという。県農業研究開発センターでは、盆時期に安定して開花する品種の育成に取り組んできた。
春日の星は2012年に交配し、13年から選抜を開始。16年からは生産現場で栽培試験を開始し、生産者の意見を取り入れ、より実用性の高い品種の選抜につなげることができたという。
奈良県の小ギク生産量は全国2位。同センターの辻本直樹さんは「春日の星が農家さんに評価され、多くの方に栽培していただくことにやりがいを感じています」と話す。
今後については、「これまでに赤色と黄色の品種が育成できたので、次に白色の育成に取り組み、県内の小ギク安定出荷をサポートしていきたい」と話す。