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2019年5月28日
~次代へつなぐ農~地域全体の圃場を整備
奈良市 中尾 義永さん、友哉さん
奈良市で茶と水稲栽培に取り組む中尾義永さんは、「代々引き継いできた農地を絶やさず守ってきた。お客さんを満足させるために、いろいろなことに挑戦してきた」と振り返る。別経営でホウレンソウ栽培に取り組む息子の友哉さんへ「全ての作業を一人でこなしている。頼りにしている」と笑顔で話す。
「常に新しいことに挑戦し続ける父を尊敬しています」と話す友哉さん。子供のころから手伝っていた経験から農業に興味を持ち、3年前に奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校(旧・奈良県農業大学校)を卒業し、寒暖差がある地元の気候を生かして、ハウスでホウレンソウの栽培を始めたという。
今後については「いろいろな種類の野菜を介護施設に提供し、たくさんの方々に食べてもらいたい。そして、農地を守っていきたい」と話す友哉さん。義永さんは「地域全体の圃場を整備し、次の世代が安心して農業ができる環境にしてあげたい」と期待を寄せる。
〇経営規模 義永さん:茶3.4㌶と水稲2.7㌶、友哉さん:ホウレンソウハウス10㌃