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少しでも多くの方にお茶に親しみをもってもらいたい

奈良市月ヶ瀬 上久保 淳一さん

2018. 1. 24

  「お茶の立場になって気持ちを考えて作業しています」と話すのは、奈良市月ヶ瀬の上久保淳一さん。両親と共に茶と水稲の栽培に取り組んでいる。
 上久保さんは茶の栽培技術を学ぶため、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構で2年間の研修を経た後に、茨城県の茶農家の下で2年間の研修を受けて2012年3月に就農し、水稲1㌶のほか、ヤブキタやオクミドリなど4品種の茶7.3㌶を栽培している。
 小さい頃から植物に関わる仕事がしたいと考えていた上久保さんは、実家で農業を営んでいた両親の背中を見て、一杯のお茶で人を和ませ幸せに出来ることに魅力を感じ、家業を継いで就農することを決意したという。
 栽培する茶は、新芽を摘む前に1週間程度黒い布を被せて日光を遮断して被せ茶として栽培し、一般的な茶と比較すると綺麗な緑色に成長し、苦みが少なく旨みの中に甘さがあることが特徴だ。
 また、現在の製造法の元となった技術も習得し、手もみ茶3㌃を同じ茶園内で栽培している。第25回全国手もみ茶品評会では出品した茶が農林水産大臣賞を受賞し、出品茶入札販売会では1㎏150万9円で落札されたという。
 手もみ茶は、月に1度程度で魚粉や油粕などの有機質肥料を用いた施肥作業を行い、一般の茶園は茶の様子を見ながら病害虫が付かないように適期防除に務めている。
 「手もみ茶の整枝作業では、枝の先端部分を一本ずつカットしていく作業になり、1週間程度の時間を要します」ときめ細かな作業に苦労する。
 出荷先は主にJAならけんで、普通の生茶は約100t収穫し、手もみ茶は約3㎏を収穫している。
 消費者からは「毎年飲んで健康に過ごせています」「来年の新茶も楽しみにしています」など自宅まで手紙が寄せられるほど好評を得ている。
 今後について「地域の活性化を図るために、日本茶インストラクターの資格を活かしてお茶作り体験教室を催したいです。また、直接販売やインターネット販売を行えるよう販路拡大し、新品種の茶も栽培していきたいですね」と意欲的に話す上久保さんだ。

とっておきフォトグラフィ

「周囲の方々の協力もあり、環境に恵まれていたので賞を受賞することができました」と上久保さん
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