トップページ2017年農業共済新聞一覧千筋みずな

新たな担い手を育成していきたい

奈良市 東井 嘉男さん

2017.2.28

  「自分自身が作物を食べる気持ちで栽培しています」と話すのは、奈良市の東井嘉男さん。水稲のほか、大和伝統野菜に認定されている千筋みずなの栽培を手掛けている。
 東井さんは定年退職後、専業農家として水稲1.5㌶のほか、古くから地域の特産品として知られる千筋みずな20㌃を栽培している。
 休日は実家で農業を営む父親の手伝いをしていたこともあり、代々守られてきた地域の特産品である千筋みずなを守っていくために後継者として就農することを決意した。
 千筋みずなは霜が降りることで食感が柔らかくなり、鍋やすき焼き具材として使われる。一般的なみずなと比較すると香りが良いことが特徴だ。
 播種を行う3週間程前に燻炭や鶏糞、石灰窒素を圃場に混合して耕し、よく根を張るように工夫。収穫時には茎の部分に傷をつけてしまわないよう収穫用のカマを入念に手入れしているという。
 また、千筋みずなの種は購入せず、栽培時に採種して冷蔵庫で保存したものを来年に播種する。
 「病気でみずなを枯らさないように気を配ることや、定植したみずなの根元に藁を敷く作業には労力がかかりますね」と苦労を振り返る。
 出荷先は主に奈良中央卸売市場にある奈良中央青果や奈良大果で、年間4㌧程度出荷している。
 友人からも「スーパーマーケットで販売されているみずなよりも風味が良くて美味しい」と好評を得ている。
 今後について「健康に留意しながら農業を続けて現状維持し、新たに千筋みずなを栽培する担い手を育成していきたいですね」と意欲的に話す。

とっておきフォトグラフィ

「千筋みずなは品評会へ出品し、賞を受賞したこともあります」と東井さん
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